「ココロイシ」

どうしようもなくふさぎこむと

海辺まで石を拾いに出かける

波打ち際に沈むハートの石は
その土地土地で長い年月をかけて
砕かれたり削られたりを繰り返しながら
自分だけの色やかたちを見いだして
掬い上げると色んなことを語りかけてくる

 

持ち帰った石を一粒ずつ見つめながら
自分の心の奥に沈む記憶を手繰り寄せるうちに
石の中におさめて本に綴じるようになった

石にココロをおさめる“ココロイシ”
おさめたり 眺めたり 手放したり
波打ち際の石のように
いつまでもかたちを変えながら